投資などで資産形成を行う上で欠かせない「生活防衛資金」。皆さんはしっかり準備されているでしょうか。
今回の記事では生活防衛資金とは何か、20代で必要な金額の目安や貯め方について紹介していこうと思います。
記事を読んでご不明点やご質問がありましたら、お気軽にコメントやお問い合わせください!
それでは早速見ていきましょう。
生活防衛資金とは
生活防衛資金とは、不測の事態に備えるための資金のことです。
不測の事態とは以下のようなものがあげられます。
- 病気やケガでの入院
- リストラ・退職・失業
- 勤務先の突然の倒産
- 自然災害による住居の倒壊(地震・台風など)
このような自分の力では避けられない事態が発生して収入が減ることは、誰にでも起こり得ます。
そのため上記のような「収入が減少する(なくなる)リスク」や「想定外の支出」に対応するため、生活防衛資金を用意しておく必要があるのです。
万が一の事態に対して、保険で備えるという方法もありますが、保険は請求後すぐに支払われるわけではありません。
支払いまでの当面の生活を支えるためには、銀行の現金預金などのいつでもすぐに使える一定額のお金が必要です。
だからこそ安心して資産形成を行うためにも、生活防衛資金が必要なのです。
20代30代で必要な生活防衛資金の目安について
本ブログでは20代からの投資や資産形成に関する記事を投稿しているため、20代で必要な生活防衛資金について触れようと思いますが、その前に一般的な生活防衛資金について見て見ましょう。
一般的な生活防衛資金の目安とは(独身・夫婦・子供ありなど)
生活防衛資金に必要な金額の目安は、生活費の3ヶ月〜1年分と言われています。
生活防衛資金は、個々人の状況によってそれぞれの貯めるべき金額の目安が異なります。
1ヶ月あたりの生活費や固定費などの事情は人によって異なるため、自分に必要な生活防衛資金がいくらなのか計算する必要があります。
ここからは、家族構成別の生活防衛資金の目安額について解説します。
「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)」によると、単身世帯の生活費(消費支出)は1ヵ月平均16万1753円です。2人以上世帯の生活費(消費支出)は、1ヵ月平均29万865円とされています。
これをまとめると以下のようになります。
3か月想定の場合…
「16万1753円×3ヵ月=48万5259円」
6か月想定の場合…
「16万1753円×6ヵ月=97万518円」
1年想定の場合…
「16万1753円×12ヵ月=194万1036円」
と以上のように一般的にはかなりまとまったお金が必要になります。
20代30代の生活防衛資金の目安
単身世帯の生活費(消費支出)は1ヵ月平均16万1753円という風に先ほどお伝えしましたが、実はこちらのデータの平均年齢は58.3歳となっています。
高齢化社会の影響もありますが、正直20代30代の健康状態などを考慮するともう少し少ない金額でも、十分に生活防衛資金足りうると私は考えます。
20代30代の1ヶ月あたりの生活費は単身世帯の場合は12万円、2人以上世帯の場合は20万円程度と考えても問題ないと思います。
この場合ですとそれぞれ必要な生活防衛資金はこちらになります。
3か月想定の場合…
「12万円×3ヵ月=36万円」
6か月想定の場合…
「12万円×6ヵ月=72万円」
1年想定の場合…
「12万円×12ヵ月=144万円」
以上のように単身の20代30代の方なら、72万円を用意すれば6か月の生活防衛資金になります。
生活防衛資金の貯め方について
生活防衛資金を確保しようと思っても、どうやって貯めればいいのかわからない人もいると思います。
具体的な貯め方としては以下の4つがあげられます。
- 毎月定額で積み立てていく
- ボーナスの一部を積み立てる
- 固定費を見直す
- 副業や転職で収入を上げる
定額で積み立て行くという方法は一番定番かつ確実な方法です。月々の給与から2万円を生活防衛資金に回すと決めておけば、無理なくお金を貯めることができると思います。
ボーナスの一部を積み立てることもオススメです。月々の給与からは難しくとも、ボーナスというまとまったお金が入るタイミングを活かせば生活防衛資金を貯めることも苦にならないと思います。
固定費の見直しについては、生活費自体を減らして生活防衛資金自体の必要額の削減や、給与からの月々の積み立てを助けてくれることに繋がります。無駄なサブスクなどに登録したままになっていないか確認してみるのも良いと思います。
副業や転職で収入を上げるということも1つの手法です。固定費などを十分に見直した後は、いかに収入自体を増やすかも大切です。自分の得意なこと、スキルなどを見つめてお金になるものがないか考えてみてはいかがでしょうか。
本気で資産形成を行う場合の生活防衛資金について
これまではあくまで生活防衛資金のみに焦点をあててきましたが、本ブログは資産形成をオススメするブログです。
そのため「生活防衛資金を確保したうえでの余剰金=投資にまわせる入金力」と考えることができます。
上記のように単身の方は6か月の生活防衛資金72万を超えた額を投資に回しても良いのですが、
私が本当にオススメしたいことは、自分の1か月の生活費を正確に把握することです。
最初に述べたように生活防衛資金は、個々人の状況によってそれぞれの貯めるべき金額の目安が異なります。
自分の普段の1か月の生活費が8万円で暮らせている人は8万×6か月=48万円で生活防衛資金に足りますし、
一方で単身でも月20万円かかっている場合は120万円用意する必要があります。
本気で資産形成を行うのであれば、上記でまとめた一般的な生活防衛資金ではなく、自分の生活費を正確に把握した生活防衛資金を準備し投資を行っていくことが大切です。
もちろん月20万円の生活費が発生しているならば、まずは生活費の節約ができないか固定費の見直しを行うことも大切になってきます。
まとめ:生活防衛資金を確保して資産形成を!
生活防衛資金とは、不測の事態に経済的に備えるための資金のことです。
まとまったお金があるというだけで、日常を安心して過ごすことにも繋がります。
そして生活防衛資金があるということで、NISAや投資などの資産形成に回せるお金の現状把握もできます。
20代30代は収入もまだ少なく、生活防衛資金を貯めるのも大変かもしれませんが、本ブログが少しでも参考になって皆様の資産形成に役立っていれば幸いです。